阪神競馬場は平成の大改修によってコース設計が変わりました。今週の神戸新聞杯が行われる芝2400mも新しくできたうちのひとつ。そのかわり「魔の桜花賞ペース」を生み出す一因となっていた芝1600mのコーナーシュートが廃止されたのが印象深いです。
JRAの10カ所の競馬場はすべてポケット地点が備えられています。
…が、これは芝コースの話。ダートコースはポケット地点があっても芝スタートになります。
仮にダートオンリー・左回りダメ・7F専門という条件をすべて満たす馬がいた場合どうすればいいんでしょう。
なんとか府中でがんばってもらうか、芝スタートをガマンしてもらうか、小回り8.5Fでだましだましするか。いずれも万全とはいえませんし、芝重視の日本ではしかたないことですね。
ちなみにダートコースが重視されるアメリカでは、日本と反対に芝が内、ダートが外。なのでサンタアニタ名物ヒルサイドコース(かなり大回りな芝コース)はどうしてもダート(オールウェザー)コースを横切らなければなりません。
一方ベルモントパークのようにダートコースの内側にしっかり芝オンリーのポケットがあるコースも。まぁここはダートが1周12Fの超大型コースだからできるんですが。
芝スタートになってもいいからJCダートは2000mでやってほしいなぁ。せっかく中央初のD10Fコースをつくったんだし。
今週はエニフSをはじめ摩耶S(去年は大阪スポーツ杯でした)とながつきS、それから西脇特別・茨城新聞杯・アカシヤ特別の6クラ。このうち半分が芝スタートですね。
<海外>
ヨーロッパのマイル路線はこれがフィナーレになるクイーンエリザベス2世S。ここからBCマイルに向かうのもいそうで楽しみ。頭数は少なくてもこの3つどもえはみどころ満載。
Queen Elizabeth II S. (GB-Gr.1, T8F, Ascot)
◎ Henrythenavigator
○ Tamayuz
▲ Raven's Pass
秋のサンタアニタといえばオークトゥリー開催。さっそく重賞レースがもりだくさん。
BCターフを目指すステップのクレメントL. ハーシュ記念ターフ選手権S。前走ウッドウォードSはひさびさのダートの影響と思ってここで巻き返しを。
Clement L. Hirsch Memorial Turf Championship S. (USA-Gr.1, T10F, Santa Anita)
◎ Out of Control
○ Red Giant
× Spring House
レディーズシークレットSでは無敗のStreet Cry産駒Zenyattaがレディーズクラシックに向けて8連勝を目指します。強敵はやはりHystericaladyですが、ここは一騎打ち濃厚。
Lady's Secret S. (USA-Gr.1, AW8.5F, Santa Anita)
◎ Zenyatta
○ Hystericalady
エンシェントタイトルSではこちらもStreet Cry産駒Street Bossが勢いに乗ってGⅠ3連勝に挑みます。
Ancient Title S. (USA-Gr.1, AW6F, Santa Anita)
◎ Street Boss
○ Idiot Proof
▲ In Summation
× Decado(回避)
イエローリボンS出走馬はほとんどが5歳馬。来週のフラワーボウル招待S待ちになりますが、古豪健在という勢力図。今年もがんばっているWait a Whileですが、定量戦のここは落としたくないはず。
Yellow Ribbon S. (USA-Gr.1, T10F, Santa Anita)
◎ Wait a While
○ Black Mamba
☆ Vacare
× Valbenny
× I Can See
グッドウッドSは今年上半期の西海岸をリードしてきたTiagoの復権と連覇に期待したいところ。手強いのもいますが、案外手薄な感じもするのでチャンス。
Spirit Oneはここにコマをすすめてきましたか。
Goodwood S. (USA-Gr.1, AW9F, Santa Anita)
◎ Tiago
○ Well Armed
▲ Mast Track
△ Surf Cat
× Zappa
インターナショナルSでBallydoyle陣営のチーム戦術になにやら問題があったらしくO'Brien師とペースメーカーのRed Rock Canyonに騎乗したO'Donoghue騎手がBHAに喚問を受けていたというニュースは先日報道されていました。そしてここにきて本命Duke of MarmaladeのMurtaghさんまでもが呼ばれたらしく…
ちょっとこの件はしっかり把握できてないんですが、場合によっては尾を引きそうな予感も。