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2008年10月30日 (木)

ダート馬のこれから

もうレース映像をごらんになった方がけっこういらっしゃいそうですね。遅ればせながらBCの回顧を。別館と重複しているところは極力省きます。

総括としては…とにかく差し馬天国。パワーのある先行馬がダートでは強いですが、ここでは勝手が違いました。
これが2点目で、「第3の馬場」があらためて証明された結果に。なにより時計の速さといったら芝並みでびっくり。もともと西海岸は時計が速い特徴があるとはいえ。
ということで、ダート専門の馬たちはこれからどうなるんだろうか…というターニングポイントを迎えたのではないかという感想を持ちました。なお来年もBCはサンタアニタです。

 

先陣を務めたFMスプリントもそんな一戦。

去年は田んぼのような極悪馬場でしたが、それを苦にせずラチ沿いを後方からするする伸びて最低人気ながら2着と穴を開けたMiraculous Missを本命にしました。
(手前ミソながら…去年は▲→△で的中)

いつものように後方から。コーナーでポジションをあげきれずアタマはないだろうな…と思いながら直線馬群を縫いつつ前進。これなら3着はある、と思った瞬間ストップ。

やっぱり馬場の違いか…同馬はオールウェザーの経験があまりありません。AW未経験の3着Zaftigに負けたのはやや不満ではありますが…
勝ったVenturaは芝でGⅠ勝ち、AWも2戦2勝でした。コーナーでぐいっと進出したところで勝負ありでしたね。

 

ジュヴェナイルFターフは1番人気のLarahが押し切るかな…というところにMaramが差をつめ、そしてHeart Shapedが猛追。差した2頭は接戦でしたが、Maramがわずかに抑えてました。

調教師は開業間もないそうで、騎手とともにBC初制覇。
そして父SahmSalsabilの唯一の牡駒なんですね。

 

未勝利の身でデルマーデビュータントS,オークリーフSと連勝してきたStardom Bound。いずれもどハデなレースだったので今回もそうなるかな、とその1点に注目(他馬はわからなかったので)していましたが、すさまじいマクりでした。

着差はそれほどないのですが、あの内容だと数字以上の強さでしたね。
ジュヴェナイルフィリーズは1番人気に強いレースですが、これで7連勝となりました。
けっきょくGⅠ馬でワンツースリーの堅い決着。

 

FMターフは誤算の連発。

まず勝ち馬にあっさり10Fをこなされたのが誤算。外にはじかれながらみごとに追い込みを決められました。脱帽。

そして4着Visit以上にびっくりしたのがSealy Hillの健闘。カナダで初めて牝馬3冠を達成しましたが、今年はイマイチ。じょじょに立て直してきてはいましたが、さすがに今回は厳しいと見たら…実力馬の意地を垣間見た一戦でした。

 

Zenyattaの強さが格段に目立ったレディーズクラシック。

それと同時に世代交代が印象づけられ、ここでも馬場適性の差が出ました。

ふたを開けてみればHystericaladyだけでなくGinger Punchまでも10倍台。結果もそれより人気の4頭に先着されました。
この2頭が去年はどろんこになりながらデッドヒートを繰り広げたんだけどなぁ。

 

マラソンは…どう評価したらいいのやら。
メンバーがさみしかったので何とも言えないですね。

 

2F分割ラップなので推測になりますが、前半3Fが31秒前半と前傾ラップを刻んだターフスプリント。そりゃ差し勝負になりますね。

この原因はなんぞや?と思いコースレイアウトをチェック。あぁ、そういうことね。

ほとんど画一的なコースばかりのアメリカ競馬ですが、サンタアニタは例外の存在。
名物ヒルサイドコースの一番奥から今回の舞台であるT6.5Fがスタート。

ヒル=hillで文字通り丘、その斜面を利用したコース。下りで勢いがつきすぎたようです。

ちなみになぜか最低人気だったDesert Codeが押し切ろうとするDiabolicalを差し切って勝ちましたが、同馬はこのコースで3勝していました。この経験がモノを言いましたか。

 

このエントリのテーマ上、レース名変更を真剣に考えなければならないダートマイル。

こちらも前が壊滅。印をつけた面々がほとんど前ばかりなのでレース途中で「やってしまった」と思うも時すでに遅し。

過去に一度だけパシフィッククラシックのときに名前を出したことがあるAlbertus Maximus。理由は大一番に強いRibot系が好きだから…という単純なもので、やはり力の差か8着でした。
今年転厩したあたりから力をつけ、無印だったグッドウッドSで3着に来て「強くなったなぁ」と感心した記憶があります。

2着にも後ろから突っ込んできたRebellionでしたが、前で唯一粘りきった3着Two Step Salsaはなかなかのもの。

 

Zarkavaの前には歯が立たなかったものの、牡馬顔負け名マイラーDarjinaを2度も下したGoldikovaがどこまでやれるか…と予想の時に書きましたが、想像を上回る強さでした。

コーナーでDaytonaがスパートをかけてレースが動いてもインでじっとしたまま。直線であっさり抜け出た時点で勝負が決しました。

同じくインで後方からShakisが伸びてきたとき色気を持ったのですが…インで窮屈になったのかThorn Songの前に出られずシンガリ。
そう差のない入線だったのは救いですが、ウイニングポスト現象みたいでちょっと残念でした。

 

奇跡的だったのがジュヴェナイル。

Darleyの持ち馬であるMidshipmanが好発を決めたSquare Eddieとともにハナへ。それらに続くStreet Heroと、人気どころである3頭のGⅠ馬が前に。

そしてそのままワンツースリー。この展開にはびっくりでした。

 

大一番を目前にHaya王女・フランキーと同じコンビで挑んだジュヴェナイルターフ。

気性が災いしてなかなか結果が出なかったのが去勢効果で連勝。そしてここでも後方からぽっかり空いたスペースをうまく抜け出しました。

ここでも先行抜け出しをはかる馬を差し切るレースになりましたね。

 

ちょっとした感動があったスプリント。

超不良馬場だった去年、これは行ったいったかと思いきや目立った脚色で追い込んできて楽勝したMidnight Lute。あの勝ち方は非常に印象に残っています。

今年はアクシデントで長らくレースから遠ざかり、復帰戦も10着でした。たたいて変わるかも…との反面、どこまで変わるかという不安もあったのですが。
ダート・オールウェザーという異なる条件もさることながら、同レース連覇も初めての快挙となりました。

2着Fatal Bulletは完全にみくびってました。オールウェザー適性、持ち時計といずれも消してはいけませんでしたね。。

 

向こう正面すぎで唖然としたターフ。Red Rock Canyonがペースメーカーの役割を終えたまではわかりますが、あそこからそんなに手綱をしごかなくても…
直後にいたEagle Mountainとの手応えは歴然。

しかしそのEagle Mountainすらあっさり交わして完勝したのがConduit。セントレジャーS馬はなかなか信用しづらい面がありますが、今回はひと味違うようですね。来年も長い距離では楽しみな存在です。
Dalakhani産駒も初年度から非常にいいスタートを切りました。Zarkavaとの交配でどんな産駒が出てくるのやら。

で、ソルジャー。愛ダービーを圧勝したときは重馬場適性を見せつけたもので、重たい欧州の芝向きというのが如実に出る結果となりました。
良馬場でこそのDancing Foreverにも敗れましたが、たしかにタイムもレースレコードとしかたなかった面もありますね。

 

ダートマイルの本命予定馬とマイルの本命予定馬がここでワンツーを決めたメインのクラシック。
今年は何度も両馬の対戦を見てきましたが、10Fという距離も関係なかったようです。来年もこの2頭はライバルとして名を残しそうですね。

懸念的中、ダートと勝手が違っていつもの突き放す力がないCurlin。その王者をターゲットについていったRaven's Passがかなりいい手応えでした。

で、マーマレイド公がファーストユニフォームのためヘンリーくんはピンクのセカンド。ただ、ジョッキーの配し方をみて勝負はヘンリーくんかなとは思ってました。
コーナーでColonel Johnとどっちがどっちかわからなくなってしまい、ゴール手前の実況でやっとヘンリーくんだと気づく失態(笑)

3着にはやはり末はしっかりしてるTiago。馬場でも今年はけっこうチャンスがあると見てましたが…活きのいい3歳勢に気圧されちゃいましたね。来年も現役なら3度目の正直で。

逃げた時点で終わったなぁと感じたカジノドライヴ。逃げ馬不在で押し出されるようなかたちになりましたが…なんというかレースぶりが幼い気がしました。
たしかにキャリアはまだ4戦目。ここで強豪と当たるには経験不足は否めませんでした。

しばらくは日本でしっかり力をつけてまた海外へ…と思ったらJCダートはレイティング順で出走可能だとか。GⅡピーターパンSを勝ったからですね。

 

最後のCurlinの失速が今回の総括をみごとに表しています。
今後のBC、いやアメリカ競馬全体の将来図が大きく変わりそうな節目だったといえるのではないでしょうか。

あれ?去年の予想を見直しつつ回顧しましたが、去年の方が精度が高かったんだ…。

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